刑事 ファビアン・リスク 顔のない男
もちろん舞台はヘルシンボリ。
約5㎞と地理的に一番近い場所にある町だって。
市民も行ったり来たりする距離。
デンマークの刑事も登場してくる。
主人公ファビアンは、妻としっくりいっていない。
どうやら前作で女性関係で揉めたみたい。
息子にも面倒くさがられているし。
ワーカホリック、肝心なときいつも仕事優先。
こんな刑事の家庭がうまくいくわけがない。
でた!北欧ミステリーあるある。
刑事としてはチームにいても暴走。
直感鋭く、単独で突っ走る。
度重なる殺戮。
苦しめるための考え抜かれた方法、なかなかエグイ。
でた!これもあるある。
以下、ネタばれ注意。
途中までは単純な復讐劇に見えるけど
予想通りの犯人と思っているとあれあれその人も被害者になっちゃう。
ストックホルムの事件で、ファビアンは自分が怖気づいたことで
目の前で仲間を失ったことを後悔している。
今回は事件の当事者だし人間臭いのがいいよね。
いじめで暴力をふるわれるよりツライこととは。
あいだに差し挟まれる、日記は誰が書いている?
個人的にはデンマークからの強力助っ人、ドゥニャに感情移入。
上司のとんでもないパワハラ&セクハラに負けるな!
2016年10月
ステファン・アーンヘム
国:スウェーデン
テーマ:いじめ
★★★★☆