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北欧ミステリーを追いかけろ

北欧ミステリーを読み始めて10余年 ついに来た出版ラッシュ 多すぎて追いついていけません でも読みたい本がたくさん積んであるのってうれしくありません?

シンデレラたちの罪

電車の中から、女の子がいなくなるところから
始まるミステリー。

いなくなった子どもの父親に疑いがかかるなか、
子どもの洋服と剃られた髪の毛が
母親に送られてくる。
イヤだイヤだ。

短期間に、繰り返される誘拐。
マインドコントロールされて
ひどい暴力を受ける女性たち。
そして、殺人。

刑事もの。
主人公はアレックスかと思っていたら、
フレデリカだったんだね。

フレデリカ、30代後半、いい女。
すごく年上の既婚者とつきあっている。
渋くて、優しくて、いい男。
フレデリカは民間採用だからって、
刑事の勘なんてあるはずないと
決めつけられている。
腹が立つ!

ペーデルは
産後うつの奥さん放っておいて
同僚と不倫して最低な奴!
でも弟への優しさは本物の気がする。
だから、憎めないのかも。

エレンはシングルマザー。
新しい恋愛に夢中。
怪しげな男で危なっかしいんだけど。

刑事たちのキャラがたっている。
いい人たちすぎないのが、
ちょうどよい感じ。

以下、ネタバレ注意。














すっかり作者のミスリードにやられて、
エレン!大丈夫?と叫びたくなってしまった。

展開は……
アレックスがもっと捜査を先導してくれないと。
伝説的な刑事とかいいながら、全然やし!
途中で、颯爽と現れて、
事件のプロファイリングを披露して
また、颯爽と去っていく、
アメリカの心理学者。
スウェーデン警察も
プロファイラー雇った方がいいんじゃない?
と思ってしまった。

スウェーデンは未婚の女性でも
養子をもらえるんだな!
日本は結婚していないと無理なのに。

過去に中絶した女性が…ってパターンは
何冊か読んだことがある気がする。
顔のない男でも出てきたし。
日本と比べて
宗教的により罪悪と捉えられているのかな。

加害者も、実は幼少期に
DVを受けていたというのもあるある。
自分が受けていた方法で復讐するのもあるある。

翻訳されたら次も読むと思う。
フレドリカはどうやって一人で子育てするんだろう。
そこはスウェーデン
心配することないのかしら。


2015年8月
クリスティーナ・オルソン
国:スウェーデン
テーマ DV 復讐
★★★★☆

満潮(上・下)

マルティン・ベックシリーズの映画脚本家が書いたミステリー。

シッラ&ロルフは脚本家夫妻。

 

刑事大学学生のオリヴィアと元刑事、現ホームレスの スティルトンが活躍するミステリー。

 

うんとモテるのに、恋愛には興味がない女の子、オリヴィア。

美人さんらしい。

あー、もったいないよな。

主人公が若い女の子だと、感情移入しやすくて楽でいいよ。

 

大学の夏休みの課題で、未解決事件を後追い捜査することになる。

 

臨月の妊婦が首を出して砂浜に埋められる。

潮がだんだん満ちてきて…。

このあたり、いかにも映像的だよね。

身元さえ判明せずにいる被害者。

いったい誰なんだ?

 

ホームレス襲撃事件が連続する。

犯人はKFの刺青。

KFって?

 

資源開発会社の社長。

政治家。

スコートガール派遣会社経営者。

ジャーナリスト。

怪しいやつばっかりだし。

 

警視メッテの寛容さ。

だって部外者のオリヴィアやスティルトンを捜査に加えてくれるんだから。

メッテの夫モーデンの包容力。

超個性的なインテリアのお宅。

カラフルな映像が目に浮かぶ。

このお宅好き!

おばあちゃんにも会ってみたいし。

癒されポイント。

 

ナイフ使いのアッバス

情報屋のミンケンもいい味出してる。

 

全体は場所、時間をまたいだ壮大なストーリー。

 

以下、ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺害された妊婦の胎児が実は生きていた。

とすると、今はどうしてる?

まさかストーリーに出てこない訳ないよね?

 

最後に明かされ衝撃的な真実。

どんでん系好きにはたまらないな。

求む!続編。

 

2016年10月

シッラ&ロルフ・ボリリンド

国:スウェーデン

テーマ「ホームレス 」…だけじゃないけど

★★★★★

刑事 ファビアン・リスク 顔のない男

 スウェーデン ヘルシンボリ出身の初読み作家さん。

もちろん舞台はヘルシンボリ

ヘルシンボリスウェーデンデンマークのあいだ

約5㎞と地理的に一番近い場所にある町だって。

市民も行ったり来たりする距離。

デンマークの刑事も登場してくる。

 

主人公ファビアンは、妻としっくりいっていない。

どうやら前作で女性関係で揉めたみたい。

息子にも面倒くさがられているし。

ワーカホリック、肝心なときいつも仕事優先。

こんな刑事の家庭がうまくいくわけがない。

でた!北欧ミステリーあるある。

 

刑事としてはチームにいても暴走。

直感鋭く、単独で突っ走る。

 

度重なる殺戮。

苦しめるための考え抜かれた方法、なかなかエグイ。

でた!これもあるある。

 

以下、ネタばれ注意。 

 

 

 

 

 

 

 

途中までは単純な復讐劇に見えるけど

予想通りの犯人と思っているとあれあれその人も被害者になっちゃう。

 

ストックホルムの事件で、ファビアンは自分が怖気づいたことで

目の前で仲間を失ったことを後悔している。

今回は事件の当事者だし人間臭いのがいいよね。

 

いじめで暴力をふるわれるよりツライこととは。

あいだに差し挟まれる、日記は誰が書いている?

 

 個人的にはデンマークからの強力助っ人、ドゥニャに感情移入。

上司のとんでもないパワハラ&セクハラに負けるな!

 

 

2016年10月 

ステファン・アーンヘム

国:スウェーデン

テーマ:いじめ

★★★★☆